子どもがいる家庭では、おもちゃや絵本、衣類、園用品、ランドセル、学用品など、成長とともに収納する物が変化していきます。
赤ちゃんの頃は大人が使いやすい収納が中心でも、成長すると「子どもが自分で出し入れできる」「自分で片付けられる」といった視点も重要になります。
そのため、子育て世帯の収納家具は現在の収納量だけでなく、数年後の暮らしまで考えて選ぶことがポイントです。
この記事では、赤ちゃん期・未就学児・小学生の3つの時期に分けて、収納家具の選び方やリビングでの収納アイデアを紹介します。

子育て世帯の収納で難しいのは、必要な収納が短期間で変化していくことです。
例えば、赤ちゃん期に収納していたおむつやケア用品は、数年後にはおもちゃや絵本に変わり、小学生になるとランドセルや教科書、文房具などの学用品が増えていきます。
そのたびに専用の収納家具を買い替えるのではなく、収納する物に合わせて使い方を変えられる家具を選んでおくと、子どもが成長した後も活用しやすくなります。
特に注目したいのが、
といったポイントです。
「今、何を収納したいか」だけでなく、「数年後に何を収納する可能性があるか」まで考えてみましょう。

赤ちゃん期は、
など、リビングで使用する育児用品が多い時期です。
この時期は子ども自身の使いやすさより、まず大人が必要な物をスムーズに取り出せる収納環境を整えることがポイントになります。
おしりふきやケア用品、ガーゼ、タオルなどの細かな物は、引き出し収納を活用すると種類ごとに分けやすくなります。
引き出しを開けたときに収納している物を確認しやすいため、頻繁に使う物の管理にも便利です。
収納ケースや仕切りを組み合わせ、カテゴリーごとに定位置を決めておくと、必要な物を探す手間も抑えられます。
おむつやティッシュ、日用品のストックなど、比較的かさばる物には扉収納が適しています。
可動棚のあるキャビネットなら、収納する物の高さに合わせて棚板を調整できるため、育児用品を収納しなくなった後も本や書類、日用品などの収納として活用できます。
引き出しと扉の両方を備えたキャビネットなら、細かな物とかさばる物を一台にまとめやすいでしょう。
寝返りやハイハイ、つかまり立ちなどが始まると、それまで大人だけが使っていた収納家具にも子どもの手が届くようになります。
子どもに触れてほしくない物を低い位置に収納しない、引き出しや扉の開閉方法を確認するといったことも大切です。
また、高さのある収納家具は設置面や固定方法などを確認し、収納部にはチャイルドロックをつけるなどの対策も考えて配置しましょう。

未就学児になると、
など、子ども自身が使う物が増えてきます。
この時期からは、大人が片付けるための収納だけでなく、子ども自身が使いやすい収納環境をつくることも意識してみましょう。
自分で片付けられる収納にするには、子どもの手が届きやすい位置に収納場所をつくることが基本です。
シェルフであれば、下段を子ども用、中段から上段を大人用といったように、一台の収納家具を家族で使い分けることもできます。
子どもの成長に合わせて収納場所を少しずつ上へ移していけば、家具自体を買い替えなくても使い方を変えられます。
絵本など見つけやすさを重視したい物にはオープン収納、おもちゃや細かな物には収納ボックスというように、収納方法を使い分けるのもおすすめです。
収納ボックスを使えば、積み木、お絵描き用品、ぬいぐるみなど、種類ごとに収納場所を分けることもできます。
子どもにとって「どこに戻せばいいのか」が分かりやすい収納をつくることで、片付ける習慣づくりにもつながります。
リビングは家族が長く過ごす場所だからこそ、収納量だけでなく部屋の見え方も考えたいところです。
お気に入りの絵本や作品はシェルフに飾り、おもちゃや日用品など生活感が出やすい物は扉付きキャビネットへ収納すると、見せる場所と隠す場所を分けられます。
すべてを隠すのではなく、子どもが使う物の一部を取り出しやすくしておくことも使いやすい収納づくりのポイントです。

小学生になると、
など学用品が増えていきます。
さらにリビングやダイニングで宿題をする家庭では、子ども部屋だけでなく「どこで勉強するか」を基準に収納場所を考えることが重要です。
ランドセル置き場を決めるときは、収納家具だけを見るのではなく、帰宅してから勉強を始めるまでの行動を考えてみましょう。
例えば、「帰宅する」→「ランドセルを置く」→「宿題や教科書を取り出す」→「ダイニングテーブルで勉強する」→「学用品を元に戻す」という流れです。
ランドセル収納が玄関から遠く、学習スペースとも離れていると、毎日ランドセルを持って家の中を移動することになります。
リビング学習が中心なら、ダイニングテーブルやデスクの近くにランドセルと学用品の定位置をつくると、一連の動作をまとめやすくなります。
ランドセル置き場だけを用意しても、教科書や文房具、学校から持ち帰ったプリントなどの収納場所がなければ、テーブル周辺に物が増えやすくなります。
シェルフなら収納ボックスやファイルボックスを組み合わせやすく、学用品の種類が変わっても収納方法を調整できます。
リビング学習用の収納は、収納量だけでなく学習場所との距離も重要です。
ダイニングテーブルで宿題をするのであれば、ダイニング周辺に学用品を収納できるシェルフやキャビネットを配置すると、必要な物を取りに行く動作を減らせます。
勉強が終わった後もその場で片付けやすいため、ダイニングテーブルに教科書や文房具を置いたままにする状況も抑えやすくなります。
年代別の使い方に加えて、収納家具そのものを選ぶときにも確認しておきたいポイントがあります。

収納家具は外寸だけでなく、収納内部の幅・奥行き・高さも確認しましょう。
例えば、ランドセルや収納ボックス、A4サイズのファイルなど、収納したい物が決まっている場合は、その実寸を測ってから家具を選ぶとサイズのミスマッチを防ぎやすくなります。
扉収納の場合は内寸だけでなく、扉を開いた状態で物を出し入れできるスペースがあるかも確認しておきましょう。

子ども自身に片付けてもらいたい物は、無理なく手が届く位置に収納場所をつくることが大切です。
一方、大人が管理する物や使用頻度の低い物は上段にするなど、高さによって収納する物を分けると、一台の収納家具を家族で共有しやすくなります。

おもちゃから学用品へと収納する物が変わる子育て期間では、内部のレイアウトを変更できる収納家具が便利です。
可動棚の位置を変えられるシェルフやキャビネットなら、絵本、収納ボックス、A4ファイルなど、その時々の収納物に合わせて棚の高さを調整できます。
子どもが成長した後は、本や日用品、趣味用品など家族用の収納へ切り替えることもできます。

収納量を増やすために大きな家具を置いても、通路が狭くなれば毎日の生活で使いにくさを感じることがあります。
特にリビングやダイニングは家族が頻繁に移動するため、家具の奥行きや扉・引き出しを開けたときのスペースまで考えて配置することが大切です。
収納家具を置く前に、本体サイズだけでなく周囲にどの程度のスペースが残るかまで確認しましょう。

子ども用として購入する収納家具も、将来的には用途が変わる可能性があります。
おもちゃ収納として使っていたシェルフを本棚へ、ランドセルを収納していたキャビネットをリビングの日用品収納へ、といった使い方もできます。
子ども専用の用途だけに合わせるのではなく、家族の収納家具として長く使えるかという視点を持つことも大切です。
子どもの成長とともに物が増えても、リビングそのものが広くなるわけではありません。
そこで注目したいのが、家具を配置していない壁面や部屋のコーナーです。

部屋の角やデスク横などは、大型の収納家具を置きにくい一方、工夫次第で収納スペースとして活用できます。
こうした場所には、設置スペースに合わせて幅や形を調整できる伸長式のシェルフもおすすめです。
横幅を広げて収納量を確保するだけでなく、伸長部分の向きを変えられるタイプなら、部屋のコーナーに沿わせるようなレイアウトにも対応できます。
特にリビング学習では、ダイニングテーブルやデスクの近くに配置することで、教科書やノート、文房具、学習用タブレットなどの定位置をつくりやすくなります。
使う場所と収納する場所を近づけられるため、学習の準備から片付けまでの動線をコンパクトにまとめられるのもメリットです。
設置場所や収納量が変わってもレイアウトを調整しやすいため、限られたスペースを活かしながら、暮らしに合わせて使い方を変えたい場合にも取り入れやすい収納です。

横方向に収納家具を増やしにくい場合は、高さを活用した壁面収納という方法もあります。
例えばシェルフの下段を子ども用、中段を家族で使う物、上段を大人用や使用頻度の低い物とすれば、限られた床面積でも収納場所を分けられます。
ただし、高さのある家具を設置する場合は、収納物の落下や家具の転倒などにも配慮し、家具の仕様や設置環境に応じて安全対策を行いましょう。
子育て家庭では、一つの収納家具ですべてを解決しようとするより、収納する物や使う場所に合わせて家具のタイプを選ぶことが大切です。

扉や引き出しを備えたキャビネットは、おもちゃ、育児用品、文房具、書類、日用品など幅広い物を収納できます。
特に引き出しと扉収納を組み合わせたタイプなら、細かな物と高さのある物を一台の中で分けて管理しやすくなります。
赤ちゃん期の育児用品から小学生の学用品、さらに子どもの成長後には家族の日用品収納へと、用途を変えながら使いやすい収納家具です。

オープンタイプのシェルフは収納している物を確認しやすく、収納ボックスやファイルボックスなどを組み合わせられるのが特徴です。
未就学児の絵本・おもちゃ収納、小学生のランドセル・学用品収納、大人の本やディスプレイ収納など、ライフステージに合わせて用途を変えられます。
部屋のコーナーやデスク横などに配置しやすいサイズを選べば、リビングの限られたスペースを収納場所として活用することもできます。
子育て世帯の収納家具選びでは、現在の収納量だけでなく、子どもの成長によって「何を・誰が・どこで使うのか」が変化することまで考えることが大切です。
赤ちゃん期は大人が育児用品を取り出しやすい収納、未就学児になったら自分でおもちゃや絵本を片付けやすい収納、小学生になったらランドセルや学用品をまとめられる収納というように、必要な役割は少しずつ変わります。
だからこそ、可動棚や収納ボックスを活用できるシェルフ、引き出しと扉を使い分けられるキャビネットなど、収納する物に合わせて使い方を変えられる家具が便利です。
子ども専用の収納として考えるだけでなく、成長後には本や日用品、趣味用品などを収納する家族の家具として使えるかも確認しながら、暮らしに合った収納家具を選んでみてください。